李登輝総統の墓前で誓ったこと

おはようございます。
11月28日〜12月1日の4日間、
今年の日台友好歴史探訪ツアーを
無事開催することができました。
約60人という大人数で
李登輝元総統の墓参も実現する
ことができました。
総統のお墓を前に厳粛な儀式も
行っていただき、
こみ上げる気持ちとともに、
決意新たに誓ったことがあります。
それは、
李登輝総統はじめ、台湾人の方々が、
想像を絶する過酷な現実を生きる中で
守り抜いてくださった日本精神を継承し、
必ず復興させること。
そして、大変おこがましいですが、
決して台湾を孤立させない、
置き去りにしないことです。
ツアーに参加された方でなければ、
この感覚は分からないとは思いますが、
日本精神を守り抜いてくださった
日本語世代の方々が共通してお持ちの
悲痛な叫びであり、
それを理解し、寄り添うことなしに、
日本精神の復興も日本の未来もないと
私は思っています。
今回立てた誓いを実行する意味でも、
このことについて皆様にお伝えしたい
と思います。
それは、台湾の戦後の歴史、
そして台湾人の方々が決して忘れること
のできない日を知ることから始まります。
77年前の1947年2月28日、台湾で、
残虐な台湾人虐殺事件が起こりました。
日本の敗戦後、日本人が去り、
新たな統治者となった蔣介石率いる
国民党軍のみすぼらしさ、
官僚の汚職、渡ってきた「外省人」
のあまりの教育水準・モラルの低さに、
台湾人は失望、そして絶望します。
どこでもゴミを捨て、
他人の敷地にバラックを建て、
略奪や詐欺は日常茶飯事であり、
治安は極端に悪化。
台湾に元からいた「本省人」は差別され、
能力のない外省人が上級職を独占・
汚職が横行。
日本との関係断絶のため不況に陥り、
紙幣の乱発によって半年で急激な
インフレが発生。
国共内戦のため深刻な食糧難も生じ、
生活苦から自殺者が続出する中で、
1947年2月27日に闇たばこ売りの
女性が警察官に殴打された事件を
きっかけに、
翌28日、民衆の怒りが爆発。
大規模な抗議運動が発生します。
時の行政長官陳儀は、
協議に見せかけ時間を稼ぎ、
南京の蒋介石に救援要請、
1万3千人の部隊が台湾上陸。
彼らは何と、守るべき同胞の
市民に向けて機関銃を乱射。
残虐な殺戮は全土に及び、
2週間で2万8千人の台湾人を殺害。
特に知識人が粛清され、
エリート層は壊滅しました。
その後に続く、
世界最長の38年間にも及ぶ戒厳令の間、
国民党政府によって不当逮捕・監禁
された上、公正な裁判もされず、
自由のみならず生命すら奪われた
受難者の数は16,132人にも及びます。
そのうち1,226人が処刑されたといいます。
台湾が親日である理由、
台湾に、日本で失われた日本精神が
いまだ息づいている理由は、
日本統治時代の教育によって
培われた日本精神が、
台湾の方々がこの壮絶な時代を
生き抜く糧となったからです。
そして、日本統治時代の教育・思想
など持ち出そうものなら命さえ奪われ
かねない過酷な状況の中で、
台湾の方々がそれを守り抜いて
くださったからこそ、
私達は今それを直に学ぶことが
できているのです。
そしてこの壮絶な過去とともに、
日本統治時代を経験した台湾の
方々の中には、
「日本に棄てられた」という
深い悲しみがあります。
敗戦により日本は台湾を手放し、
日本人は台湾を去り、
それまで日本人だった台湾の
人々は日本人ではいられなくなり、
腐敗し、堕落しきった「祖国」に
吸収され、搾取され、人権を奪われ、
命さえも奪われたのです。
さらに追い打ちをかけるように
1971年、台湾は国連から追放され、
国として認められなくなりました。
当然、日本とも国交はありません。
その後も日本は、何度も何度も、
中国共産党の顔色を伺い、
台湾人の方々を裏切るような行為を
繰り返しています。
致し方なかったでは済まされない、
知らなかったでは済まされません。
日本人が去った後も、
私達日本人が知っていてもいなくても、
筆舌に尽くしがたい壮絶な歴史、
アイデンティティの喪失と孤独を、
台湾の方々は、台湾というその地で
実際に経験されているからです。
日本から取り残され、
国際社会から取り残された台湾人の
深い悲しみを知ることなく、
寄り添うことなく、
日本人は日本人たり得ません。
なぜなら、この真実を知り、
決して台湾を孤立させない、
置き去りにしない、
その原動力となるものこそ、
日本精神だからです。
他人の痛みや苦しみを我がこと
として感じることができる、
その力を「愛」といいます。
「私はあなた、あなたは私」
一視同仁、一元の愛です。
地政学的理由からも、文字通り、
日本と台湾は運命共同体ですが、
台湾有事を防ぎ、乗り越え、
日本と台湾、ひいては国際社会
全体の秩序と平和を守るためには、
日本人がこの一元の愛に目覚め、
台湾と精神的に一心同体となること
が必須であると思っています。
そのために、
全ての日本人に、必ず知ってほしい。
そして決して忘れないでほしいのです。
この現実を。
そして「日本精神とは何か」を学び、
血肉とし、復興させ、
本物の日本人として目覚め、
再び台湾人の方々が憧れ、
尊敬される日本を取り戻すことが、
私の一つの夢です。
その実現に向けて、
当社では、今後も可能な限りずっと、
日台友好歴史探訪ツアーを続けては
いきますが、
リソースの関係もあり、
1年に1度しか開催はできません。
しかし実は、当社が行う全ての事業は、
この日本精神の復興を目指すものです。
そして、私がそのような念いを抱く
きっかけになった原点となる學問があります。
次回のツアー開催までの間に、
宜しければ是非、それを学んでください。
それは、文字通り、
日本精神の神髄を学ぶ學問です。
1月からの新規開講を前に、来週、
体験講演会も開催します。
この學問と出会わなければ、
おそらく私がこのツアーを開催することも
なかったでしょう。
日本精神というキーワードに反応すること
すらなかった人間ですから。
文字通り、私の人生を変えた學問であり、
弊社が行う全事業の原点です。
宜しければぜひご参加ください。
私も会場にいます。
リアルインサイト 鳥内浩一
追伸:
どうしても都合が合わない、遠方で足を運べない
場合は、体験の質としては落ちてしまいますが、