【祝・明治節】アメリカを再興した日本の教育

こんにちは。
本日11月3日は、文化の日。

ご存知明治天皇のお誕生日で、
戦前は明治節と呼ばれていた日です。

この日に是非とも振り返りたいのが、
明治天皇御製の教育勅語です。

戦後GHQによって、
この教育勅語は学校で教えられること
を禁じられてしまいますが、

内容を知れば、
その真の理由が日本人を骨抜きにする
ことであることが分かります。

また、これを禁じた当のアメリカの
教育を再興させたのが、

教育勅語に通ずる修身(道徳)教育で
あったことをご紹介したいと思います。

明治天皇御製の教育勅語の現代語訳を
紹介します。

国民の皆さん、私たちの祖先は、
国を建て初めた時から、道義道徳を大切にする、
という大きな理想を掲げてきました。

そして全国民が、国家と家庭のために
心を合わせて力を尽くし、

今日に至るまで美事な成果を
あげてくることができたのは、

わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、
またわが国の教育の基づくところも、
ここにあるのだと思います。

国民の皆さん、
あなたを生み育ててくださった両親に、
「お父さんお母さん、ありがとう」と、
感謝しましょう。

兄弟のいる人は、
「一緒にしっかりやろうよ」と、
仲良く励ましあいましょう。

縁あって結ばれた夫婦は、
「二人で助けあっていこう」と、
いつまでも協力しあいましょう。

学校などで交わりをもつ友達とは、
「お互い、わかってるよね」と、
信じあえるようになりましょう。

また、もし間違ったことを言ったり、
行った時は、

すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」
と自ら反省して、謙虚にやりなおしましょう。

どんなことでも自分ひとりでは
できないのですから、
いつも思いやりの心をもって
「みんなにやさしくします」と、
博愛の輪を広げましょう。

誰でも自分の能力と人格を高めるために
学業や鍛錬をするのですから

「進んで勉強し努力します」
という意気込みで、知徳を磨きましょう。

さらに一人前の実力を養ったら、
それを活かせる職業に就き

「喜んでお手伝いします」

という気持ちで公=世のため人のため
働きましょう。

ふだんは国家の秩序を保つために
必要な憲法や法律を尊重し、

「約束は必ず守ります」と心に誓って、
ルールに従いましょう。

もし国家の平和と国民の安全が
危機に陥るような非常事態に直面したら、

愛する祖国や同胞を守るために、
それぞれの立場で

「勇気を出してがんばります」
と覚悟を決め、力を尽くしましょう。

いま述べたようなことは、
善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、
その実践に努めるならば、

皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた
日本的な美徳を継承することにもなりましょう。

このような日本人の歩むべき道は、
わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた
教訓とも同じなのです。

かような皇室にとっても国民にとっても
「いいもの」は、日本の伝統ですから、

いつまでも「大事にしていきます」
と心がけて、守り通しましょう。

この伝統的な人の道は、
昔も今も変わることのない、

また海外でも十分通用する
普遍的な真理にほかなりません。

そこで、私自身も、国民の皆さんと一緒に、

これらの教えを一生大事に守って
高い徳性を保ち続けるため、

ここで皆さんに
「まず、自分でやってみます」と
明言することにより、

その実践に努めて
手本を示したいと思います。

明治二十三年(一八九〇)十月三十日
御名(御実名「睦仁」)
御璽(御印鑑「天皇御璽」)

睦仁と明治天皇自らが実名を書かれ、
御璽(ぎょくじ)を押されています。

これを見て、戦前の全体主義、

あるいは、戦争に向かわせる基盤に
なったなどと言われる方がいますが、

教育勅語の源流は、
江戸時代に普及した石田梅岩の思想、
石門心学にあります。

石田梅岩の弟子たちが広めた心学講舎は、
1700年代半ばから幕末までの100年余で45カ国、
173カ所に設置され、その教えは全国に広まりました。

いわゆる寺子屋、学舎で、庶民に対して
道徳を教えるために普及し広がった、心の學問です。

そして、
レーガン政権下でアメリカの教育を再興したのが、
実は日本の道徳教育だったのです。

レーガン政権下では、それまでの荒廃しきった
教育環境を立て直そうと日本に教育視察団を送ります。

その時のトップを務めたウィリアム・ベネット氏は、
退官後に、

「The Book of Virtue」

という道徳についての本を発刊し、

それがアメリカを再興するきっかけになったのです。

そして、
この本のもとになったのが日本の修身教育です。

その重要性にレーガン政権が気づき、
それを国家の再興のために活かしたというわけです。

現代の日本で、
親が「受験教育に関係ないか減らせ」と言っている、

道徳教育がアメリカの再興に貢献したというのは
何とも皮肉な話です。

■世界一の大学が辿り着いた氣づき

また、ハーバード大学教育大学院教授、
ハワード・ガードナー氏は
このようなことを言っています。

これまでのアメリカは「3つのM」

・Money(金)
・Market(市場)
・Me(自分)

という欲望の資本主義、

お金さえあればよい、
自分さえよければいいといった
欲望の資本主義を追いかけて
きてしまった。

しかし、これからは「3つのE」

・エクセレンス(卓越・長所)
・エシックス(倫理・道徳)
・エンゲージメント(約束・義務・熱意)

にしていく必要があり、

さらには、「E」を右回転させて、

「We」=“私たち”にしなければならない

と提唱しているのです。

このことを通して分かること。

それは、日本はすでに、
遥か昔から世界最先端の答えを持っていた、
ということです。

道徳・修身・教育勅語・石門心学・・・

これをさらに遡れば、
聖徳太子が大成した學問にたどり着きます。

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お役に立てることを切に願っています。

それでは、また。
今日も皆様にとって幸多き1日になりますように。