スティーブ・ジョブズを救った日本人

おはようございます。

興心舘 王道學講座主宰
リアルインサイト 鳥内浩一です。

下記徳山先生のWEBセミナーの中でも
スティーブ・ジョブズの話は登場しますが、
https://www.realinsight.co.jp/lp/koshinkan/cp202003/

あなたは、
スティーブ・ジョブズの人生を救った日本人
のことを、ご存知ですか?

WEBセミナーの中で紹介されている通り、
ジョブズは、禅に傾倒した仏教徒ですが、

1985年、
ジョブズが自ら設立したアップルを追われ、
失意のどん底に陥った時に精神的支えと
なったのが、ある日本人でした。

ジョブズは、86年、その人物を、
前年に設立したネクスト・コンピュータの
宗教顧問に任命。

91年には、その人物の下で妻・ローレンと
結婚式を挙げています。

その人物が、乙川(旧姓:知野)弘文老師。
日本生まれ日本育ちの禅僧です。

生前の乙川老師をよく知る、
曹洞宗の北米国際布教総老師、秋葉玄吾氏は、
乙川老師がこのような言葉を残していたと
言います。

「知野さんは、信者のことはほとんど話さなかったが、
 ジョブズ氏については、1度だけ
 『将来、大きな仕事をするかもしれない』
 とつぶやいたことがある」

老師の見立て通り、
ジョブズは大きな仕事をする訳ですが、

その仕事の原動力になったものも、
仏教の教えでした。

2005年に米スタンフォード大学で
ジョブズが行った有名な講演で残した
言葉にも、それが色濃く漂っています。

「ハングリーであれ、愚か者であれ」

「死は、生命の最高の発明だ」

「内なる声を聴け」――。

前述の秋葉老師は、
このように解説します。

「『ハングリーであれ、愚か者であれ
 (Stay hungry, Stay foolish)』は、

 曹洞宗の祖、洞山良价禅師が説いた
 『愚の如く、魯ろの如く、
 よく相続するを主中の主と名づく』
 を訳したものだろう。
 
 『よく相続するを主中の主と名づく』は、
 コツコツと1つのことを続ける人が最も強い、
 という意味である。

 形あるものは必ず滅びる。
 だからこそ、命ある間にたゆまず精進し、
 一瞬一瞬の生を最大限に発揮せよ、
 という教えだ」

そして、
彼が生み出した数々のイノベーションも、
仏教の精神から来るものであると、

コロンビア大学のロバート・サーマン
仏教学教授はこのように述べます。

「彼が生み出した製品には、
 仏教の精神が漂っている。

 その天才的な能力のおかげで、
 世界中にコンピュータが普及し、
 何十億という人々の頭脳が、
 ニューロン単位でつながった。

 “宝玉をちりばめたインドラ網”
 の創造といえる」

インドラは、インド最古の聖典
『ベーダ』の主神であり、

仏教では帝釈天として登場します。

帝釈天の住む宮殿には、
このインドラ網が張り巡らされていて、

仏殿や仏像を飾る荘厳具として使用される
「羅網」は、このインドラ網の略です。

ひとつひとつの網の結び目に、
色とりどりの美しい宝玉がつけられ、

それぞれが、鏡のように輝いていて、
その輝きはお互いの輝きに反応しあい、
さらにその輝きを増しています。

鏡に映った鏡は、無限に映じ合います。

華厳宗(東大寺が大本山)の説く
「重々無尽」(じゅうじゅうむじん)
という教えを示すのが、
この無限の反映です。

インドラ網(ネット)とインターネットの
響きが似ているのは偶然だと思いますが、

ジョブズが作り上げた世界観は、
まさに仏教の教えを具現化したものだった、
という訳です。

さて、世界最先端のイノベーションが、
日本に脈々と受け継がれる精神文化資産
から生まれているという事実に、
あなたは何を感じますか?

今や世界最大級の企業となったAppleは、
日本の思想から生まれたとも言えるのです。

私達日本人が、自分たちが持っている
ものの価値に気づかずに、
自らを見失って彷徨っているうちに、
世界は先にそれを見出しているのです。

日本人が「世界最先端」として
米国をはじめとする”先進諸国”に追従
するその先にあるものを、

すでに私達日本人は持っているのです。

そのことに、
そろそろ私達は気づかなければなりません。

こうした事実、日本が誇る資産を知らずして、
日本人とはいえない、と私は思います。

いや、まさに、それを知らないという事実が、
今の日本の停滞を招いているのだと思います。

ぜひそれを、この學問で取り戻して下さい。
https://www.realinsight.co.jp/lp/koshinkan/cp202003/

そして、誇りを持ってください。
日本人であることを。

誇りを持ってください。
この時代に生まれたことを。

誇りを持ってください。
これから始まる、栄光の日々に。

ここから新しい世界を、
あなたと創造していけることを、
心より願っています。

お役に立てることを、心より願っています。

それでは、また。
今日も皆様にとって幸多き1日になりますように。

興心舘 王道學講座主宰
リアルインサイト 鳥内浩一